水周り収納ドアの膨らみ(変形)に注意!

入居時チェック(1時間以内:100ドルから)でよく見かける不具合の1つに、「水周り収納ドア」の膨らみがあります。

収納ドアの膨らみ(変形)

上記は洗面台下の収納ドアですが、赤丸部分に注目してください。

ドアの表面の膨らみがあるのに気がつくことでしょう。

膨らみ(変形)が生じる原因

使用されている木材は、加工木材です。

加工木材の表面は防水機能のあるコーティングがされてありますが、水が板の中に浸み込みますと、板が膨張し、防水コーティングが浮き上がってきます。

写真の膨らみは、水が流れ落ちる箇所の関係上、ドアの下側に変形が見られますが、多いのはキッチン収納ドアの上部です。

何故見落としてはいけないか?

ご入居時に見落とす箇所ですし、気がついていても、この程度大したことはないだろうと考えられている方もいらっしゃいます。

しかしながら、ご退去時に弁償を求められることが多い箇所のひとつも、この箇所の不具合です。

ご入居時に「問題なし」となっている場合には、あくまでもご入居者の方の使い方の問題となります。

弊社へのご相談にも、キッチンドア1枚の弁償に500ドル以上の弁償金を求められたという方が複数いらっしゃいます。

「この金額は本当ですか?妥当な金額だと思われますか?」とのご質問もありました。

表面コーティングの材質にもよるとは思えますが、ドア一枚を同じ加工で特注するとすると、あながち嘘ではないのでは?とも考えられます。

「どうしても価格が信じられない場合には、ご自身で製作工場を探して、見積もりを取ってはいかがでしょうか?」とお答えするしかないのが現実です。

既に膨らんでいる場合

膨らんでいる場合には、表面コーティングが盛り上がって、板の内部が見えるようになっているはずです。

そのままですと、必ずより盛り上がり、悪化します。

ご退去時のオーナーさんとのトラブルは別として、それ以上悪化させないために、シリコン埋めなどをして、それ以上水が板の中に浸み込まないようにすることしかありません。

*板が膨らみ、表面コーティングが浮き上がっている場合には、簡単に水が加工板の中に浸み込みます。

気をつけること

料理や洗い物・洗顔等をした後には、きちんとシンク周りの水を拭き取ること。

日々のちょっとしたひと手間により、問題は防げます。

ご参考なれば、幸いです。

 

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