ちょっとした修繕をご自身で!⑮キッチンの蛇口交換

今回は、シンガポールのキッチン蛇口固定の方法について、説明します。

器用な方でしたら、これらの固定方法のバリエーションを知ることで、「蛇口交換」や「ぐらつきの固定」ができるかも知れません。

皆さんが賃貸している物件では、ぐらついている蛇口をよく見かけます。新居チェックの折には必ず指摘することですが、退去時のトラブルを避けたい方には、見逃せない不具合です。入居時にはオーナーさんに伝えて、きちんと固定されることをお勧めいたします。蛇口を両手で持って、左右に回してみて、回ること自体がNG。水漏れしていますので、各自ご確認ください。

蛇口固定の方法

天板裏側からのナット締め その1

水のみが出る単水栓に関しては、このナット締めが通常です。混合栓(1レバー)でもこの単純なナット締めが用いられていることがあります。

*通常コンドミニアムの蛇口は混合栓ですが、既に取り替えられており、見た目は混合栓のように見えますが、単水栓のものが設置されてあることも時々あります。確認方法は、配水管の数。蛇口からの配水管が1つしかなければ単水栓です。逆に、水しか出ない蛇口も混合栓である場合もあり、こういうものはシンク下に2つある蛇口から出ている配水管を1つに繋いであります。

天板裏側からのナット締め その2

混合栓によく見られる固定方法ですが、ナット締め+2つのネジ固定というものです。ナットに2つのネジがついていて、ある程度締めたナットをこの2つのネジできつく固定する方法です。
よく片側だけネジが抜け落ちており、蛇口がぐらぐらしています。
そのままほっておくと、キッチン裏側への水漏れが続き、カビの発生・木材の腐食に繋がります。
代替品のネジを使用して、かたく固定する必要があります。

天板裏側からのナット締め その3

混合栓の一般的な蛇口に用いられている固定方法です。
蛇口の下側に付属の細いネジをつけて、天板の裏側からメタルの板(馬蹄金具)を挟んで、細いナットでその板を締めることで蛇口を固定します。
細いナットは、1個と2個と2種類があります。

こちらはネジ1つ、ボックスレンチで固定するタイプ

天板上からの固定部品設置+そこに蛇口を固定

シンガポールでは、あまり見かけない固定方法です(日本では複数のメーカーが採用)。
固定部品を上から取り付け、そこに蛇口本体をはめ込み、ネジで固定します。
この方法はシンク下に潜り込む必要もなく、特別な道具も六角レンチ以外は必要ありません。
残念ながらシンガポールで販売されている蛇口では一般的ではありません。

DIYする場合

DIYで失敗しないために注意すること

キッチン下の収納の状態確認

弊社の作業をご覧になられた方にはおわかりのように、キッチン下に潜り込んでの作業が基本です。
腐食した収納下部は体重を支えきれません。特に腐食したものは注意が必要です。全体重をかけるわけではありませんが、十分な注意が必要です。

まずはシンク下の収納部分に異常がないか?のチェックを行いましょう。

止水栓(バルブ)の有無と不具合

蛇口の交換には、水の供給を止める必要があります。止水栓がある場合には、止水栓を閉めます(ゆるんだ蛇口の固定も、作業上必要なこともあり)。

・止水栓がない・・・・・・ユニット全体の水の供給を止めて、まずは止水栓を設置します。
・止水栓が壊れている(あってもレバーが動かなかったり、動かすと折れてしまったり、水漏れしてしまったりと)・・・・・・ユニット全体の水を止めて、まずは止水栓の交換を行うこと。

ユニット全体の水を止めるためには、エレベーターホールにあるWaterという扉を開いて、自分のユニット番号のメーター部分にある止水栓を閉めます。2つある止水栓の内、メーターからユニットに繋がる方を閉めること。

蛇口に固い配水管が繋がれている場合

取り外しは慎重に!取り外すときに折れまげないように注意が必要です。

外すときに折ってしまうと、原状復帰できなくなる可能性があります(代替品がない接続形状のものもあります)。

蛇口に繋がっている配水管の径が小さい場合

取り付ける蛇口に繋がる配水管の径と異なる場合には、止水栓側のジョイント部品も取り外す必要があります。かなり固くつなげられていますので、壁からの配水管側を折らないように慎重に作業。

配水管を傷めないように

配水管を外すときも繋ぐときも、必ず両手で2つレンチを使い作業すること。片手での作業は固定してない方の配水管を折ってしまうことがあります。特に壁に繋がる根元を折ってしまうと、壁を剥いでの修理になってしまいDIYで安く済ますつもりが返って高額の修理費を払うことにもなりかねません。

必要な道具はあらかじめ準備

あらかじめドライバー数種・六角レンチ・ボックスレンチ・スパナ数種・シリコン(パテ)・ゴムワッシャー・配水管・シールテープなど必要なものを揃えて作業に取り掛かりましょう。

固定ナットのサイズは蛇口によって異なりますので、ボックスレンチは数種類必要です。

弊社へのご依頼はこちら

DIYは自信がない、道具を揃えるだけで意外と費用が掛かるので、という方は弊社へご依頼ください。

下記記事に参考価格を明記していますので、ご一読ください。

蛇口取り替え(浄水器クリンスイ設置のためにも)