自分で修理(DIY)を行う場合の注意点
シンガポールに住む日本人の皆さんの中には、器用な方もいらっしゃると思います。
実際弊社取扱商品(エコウォッシャー)もデリバリーのみで、ご自身で設置された方もいらっしゃいます。
また、別件で訪問したお家で「ここ自分でやってみました」と綺麗な修繕をされている方にも、お会いしたことがあります。
自分で修理を行う場合の注意点
電気関係(特に感電に注意)
・電気配線を触る場合には、ブレーカーの分電盤内にある該当MCBを切ること(MCB Miniature Circuit Breaker)。
分電盤の蓋を開ける時には、濡れた手で触らないこと。
分電盤内には、どのMCBがどの配線に繋がるかの図面が入っています(紛失されてあるケースもあり)。
どこに対応するか?を調べて、該当MCBを遮断します。
・検電ドライバーなど、配線の電気が通っていないか?を随時確認して作業。
用心のため、Lマークの配線のみならず、触る可能性のある電気配線すべてをテストペンにて電気が通っていないか?チェック。
E(アース)とのつけ間違えはまだ見たことはありませんが、L(ライブ)とN(ニュートラル)の逆付けはありますので、注意が必要です。
・ライトなどは、最大ワット数が書かれていますので、取り換える場合には、それ以内の電球を設置。
LEDライトが広く使われ始めていますが、該当する規格のもので取り換え。
水周り(上水 配水管)
・銅管(茶色)は、接続ネジ部分で水漏れの場合には強く締めることで水漏れが止まることもあります。
ただし、力を入れる時にはうまく支えないと配水管自体がねじれます(最悪の場合折れてしまう)ので、注意。
時々ねじれた銅管を目にすることがあります。
・スチール管は、接続ネジ部分の水漏れは外して再度シールテープを巻いて接続し直します。
スチール管の接続は、銅管と異なり、締めただけでは水漏れは直りません。
・銅管・スチール管以外は、特殊な工具が必要ですので、自分で手を出さないこと(弊社もポリエチレン系配管の接続治具が持っていないため、銅管・スチール管以外の配管工事は行っていません)。
・天井のシミは、天井裏の上水管からの水漏れが多いです(ヒーター自体の故障も含む)。
天井裏を開けての作業は、十分な高さのある梯子(脚立)を用い、電気配線に気をつけて行います。
電気配線は、電気が通っている予備配線が天井裏にあることも複数目にしていますので、触らないこと。
水周り(下水 排水管)
・キッチンシンク真下、洗面台真下の排水管は、ボトルトラップと言われるものがついています。
日本の排水管は曲がってそこに水が溜まる単純なものが多いようですが、ボトルトラップは構造の外し方の手順は間違わずに行うこと。
ブラシを入れようとしても、ボトルトラップで堰き止められて中に入ってきません。
・排水口に溜まった油汚れの固形物は、流さずに掬い取ること。
固形化したものが、奥に流れると排水管の奥の方で詰まりを生じます。
勿論のこと、費用もかさむことになります。
・高圧洗浄機の使用は避けること。
高圧洗浄機は固形物を砕いて流す場合に、住居(コンドミニアムなどの集合住宅)側からのアプローチのみでは、詰まりを取り除くことができません。砕いた固形物がその奥の詰まりを防ぐため、詰まりがより悪化するケースもあり。
また、排水管を傷つけることもあります(下の階への汚水漏れの原因となる)。
なお、明確に高圧洗浄機の使用を禁じているコンドミニアムもあります。
*弊社では高圧洗浄機の使用はいたしません。
・天井裏排水管の亀裂による汚臭漏れ
これはなかなか見つけるのは困難ですが、天井裏からの汚臭の場合には、排水管(PVC)に不具合が生じているケースが考えられます。見つけられたら、テープやパテで補修。
壁や床の補修
・退去前にご自身で壁や床の補修をする時は、まず目立たないところで使用するつもりの補修材を試してみること。
補修材の色合いや性質が壁や床の材質に合わないこともあります。
まずは目立たないところで、小さく試してみることが大事です。
補修材を使うことで返って、汚くなると本末転倒です。
・壁に貼ったテープは用心深くはぐこと
テープのはぐ時には要注意です。重ね塗りをしたペンキがすべて一緒にはがれないようにしましょう。
はがれた場合には、白色のシリコンを薄く塗ってみるなど、なるだけ目立たなくする程度の方法しかありません。
弊社では壁にテープを貼ることは、避けるべきだと皆さんにお伝えしています。
壁になにかをかける場合には、ドリルで穴を開けてのネジ使用の方が原状復帰(白いパテにてドリル穴程度の範囲を穴埋め)しやすいと考えております。
DIYのコツ
- 心に余裕をもって、無理はしないこと
- 十分な時間がある時にやること
- 明るい昼間におこなうこと
- できそうもない場合には、途中で諦めることも大事
- 自宅に1人の時はやらないこと
- あらかじめ必要な道具は準備しておくこと
- 手順を考えたうえで、スタートすること
- 作業中は、慌てないこと
- ネジ(各種ネジ、配水管、排水管などすべてのもの)は、ちょうどいい塩梅にて、力任せにしめないこと
列記したことは、当たり前のことですが、当たり前のことを疎かにせずに、トライしてみましょう。
ご依頼ご相談は下記から↓↓↓
お住まいトラブル ご相談サービス(有料) | シンガポール快適生活提案会社「ピテカン」 (pithecan.com.sg) |