業者が修理(部品交換)でなくセット取り換えをする理由

シンガポールで蛇口の修理・トイレの水漏れの修理を依頼すると、小さな部品の交換をせずに、蛇口やシステム自体セットの交換をされることが多いことに気がつくと思います。

不審に思う方もいるかも知れませんが、シンガポールでは、これが一般的です。

弊社もお問合せに、その旨を説明しますが、まれに納得されない方がいて困ります。
この部品を替えればいいだけじゃないか、と言って引かない方のご依頼は辞退するなどもありました(互いに嫌な思いをする必要はないではないかというのが、弊社のポリシーです)。

修理で部品の一部交換でなく、セットそのものを取り換える理由は何でしょうか?

部品自体のコストが高い

シンガポールは、ほぼすべての商品が輸入品であり、プロである弊社でも、部品の入手手段が限られます。

そこでしかない(見たことのない)特殊な形状のもの(蛇口や便器など)もあります。

取り寄せに時間がかかるのみならず、特にブランド品は価格(ちょっとしたもので、数百ドルすることもあり)自体も高いものが多いのが現実です。

その兼ね合いで、一般品へのセット取り換えとなるケースがあります。

(実例1:同じものを海外から取り寄せ)

洗面台の蛇口が特殊形状で、一般品は設置できず、洗面台天板の穴もそれしかつかないようなものでした。
お客さまがオーナーさんの許可を得て修理ご依頼。コストはけっして安くはありませんでしたが、海外からの取り寄せをし、最初の訪問から2ヵ月半後に修理が終了しました。
ご依頼の流れ
訪問してチェック(有料)→ご注文の確定→弊社からメーカー代理店に確認して諸条件確認後にお客様に確認してデポジットをいただく(オーナーさんとのやり取りはお客さまがされ、お客さまが弊社にお支払い 弊社の調達手数料あり)→部品がシンガポールに到着後に工事をして残金のお支払い

(実例2:ブランド品の蛇口を一般品の蛇口へ交換)

何かをぶつけたのか?先が変形している蛇口がありました。蛇口先を外してみましたが、特殊な径の蛇口で、蛇口自体も使いにくいので取り替えたいとの意向。シンク下の固定部品も腐食により劣化して、蛇口自体ぐらついていました。
合わせて浄水器を取り付けたいとのことで、弊社で浄水器取り付け可能な蛇口に取り換えして、追加で配水管からの水漏れも修理。

部品が手に入らない

既にメーカーが生産を中止した商品もあります。

その商品にしか使われていない部品の場合、入手ができません。よってセット全ての取り換えとなります。

部品を修理して再利用したケースもあります。

(実例3:壊れた部品を修理して再利用)
見た目は通常の便器ながら、タンクからの排水経路に特殊な部品が使われているINAXの便器がありました。
便器自体も古く不具合箇所の部品も既に手に入らないため、便器の取り換えを推奨するもご依頼主とオーナーさん間で判断できず、傷んだ部品を補強して修理(弊社では便器取り換えは行っておりません)。
ただし、2日渡り作業(追加手数料あり)。

一部の部品を取り換えても他が壊れる可能性

一部の部品を取り換えても、既に経年劣化が進んでいて、別の部分が壊れるだろうと予想される場合があります。

プラスチックやゴムの劣化は古くなればなるほど、耐久性がおちます。

修理しても次は別の部品が壊れるというパターンです。

これは弊社でも過去にありましたが、結局2度払いの無駄使いに終わります。

*弊社の無償保証は工事から2週間、ただし同じ個所の同じ不具合に限ります。


地元業者はめんどくさがり、簡単に「この蛇口はもうない」「シンガポールではこういう作業が一般的だ」程度の説明のみしないかも知れません。

しかしながら、こういう理由があること、ご理解ください。*他にも要因(理由)があることもあります。

使い勝手が悪いということで、この形状などはレバータイプに取り換えもあり

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