シンガポールで住むに最適な階数について(住み始めてのご注意)

お客さまとの会話の中で、コンドミニアムの階数は何階が最適だろうか?というお話になりました。

敢えて、利点を省き難点をピックアップして記載しています。何事も完璧はなく、特にシンガポールの住居に関しては一長一短です。

何を優先するか?何を我慢するか?

難点を上回る利点がその物件にあれば、それでいいのだろうともと思います。

あくまでもご参考としてお考えください。

低層階のトラブル

・昆虫などの侵入

ゴキブリ・・・・・・ごみを捨てるダストシュートの地上階には、上層階から落とされた多くのゴミの山で溢れており、ゴキブリが多く生息する場所です。低層階となるとかなり近い距離に住居があることになります。

蚊・・・・・・高くは飛べない蚊も低層階であれば、容易に窓から侵入します。シンガポールで怖いのは、ネッタイシマカを媒体とするデング熱です。経験則上、2階までは確実に蚊は窓から入ってきます。

排水口・・・・・・排水たまり場にあまり高低差なく近いため、そちらからの昆虫類の侵入も考えられます。まれにニュースになるトイレから蛇が出てきたケースは、その高低差から考えて1階だろうと考えれます(ニュースになるほどですので、ごくまれなのだと思えます)。

・上層階からの落下物

シンガポールは窓の外に物を捨てるのは、厳しい処罰の対象ですが、どうしても上の階から物が落ちてくるのは避けられません。時々上層階からの洗濯物の落下物を目にすることがあります。

・高い湿気

高温多湿の国の住宅が昔高床式であったのには理由があります。湿気は地面に近いほど高い傾向のため、(特に1階の場合には)ある意味湿気との闘いとの覚悟が必要です。湿度が高いことは、当然ながら収納内のカビの発生・革製品の保管には十分の注意が必要です。

・騒音

高層階では気にならない車や電車の騒音を強く感じるかも知れません。

高層階のトラブル

・強風

スコール時など強い風が吹くシンガポール。高層階は、遮るものがなく直接強風を受けることになります。ドアを開けっぱなしにしていると、すごい勢いでバターンと閉まったりもして、お子さまが指を挟むとひじょうに危険です。

ドアを開けっぱなしにしない・ドアストッパーできちんと留めておくなどの注意が必要です。

・停電

停電になった時には高層階での生活はトレーニングそのものです。幸い、シンガポールでは、あまり起きることではありませんが、ないとは言えません。火災ベルが鳴っている時などは、一時的にエレベーターが止まることもあります。

2階以上

・落下トラブル

シンガポールで時々起きるのは、お子さまの落下事故。柵が設けられていない物件での小さなお子さまの行動には注意しましょう。
コンドミニアムでのお家に設置する柵は、泥棒対策の要素よりも、お子さまの落下事故防止の意味合いが主です。

・雨の降りこみ

窓を開けたままでのちょっとした外出はトラブルの原因です。激しい雨の振りこみにより、部屋内に入った雨水による床材のダメージは致命的で、フロアウッドの張替えになった例もあります。1階でも雨が降りこみやすい構造の場合には注意が必要です。

陽当たりのいい物件はさけるべき?

あまり陽当たりがよすぎると、帰宅時にもわっとする暑さが耐えらない方もいらっしゃると思います。また、エアコンに使う電気代金もばかになりません。
直射日光が入らないのがいいのだとおっしゃる方もいらっしゃるほどですが、ここは好みの問題もあります。

お家の方角と窓やバルコニーの位置を確認してみるのもいいかも知れません。

高層階に住んだ個人的体験

ちなみに私も一時期最上階の30階に住んでいました。

30階からの景色は圧巻でしたが、それも最初だけで1ヶ月もしないうちに見ないようになりました。

強風で閉まるドアの音に何度か驚かされたことがあります。反面、線路(地上を電車が走る箇所)に近い場所でしたが、電車や車の騒音はまったく気になりませんでした。

建物自体の大きさとエレベーターの個数の関係により、エレベーターホールで待つ時間が長かったのを記憶しております。別の棟での火事の時はけたたましいまでの火災ベルが全棟に鳴り響き、すべての棟でエレベーターが停止したため、歩いて昇り降りをした記憶があります。

シャワーなどの水道の水圧は普通で、全然気になりませでした。
上層階(最上階)は水圧が低いという方もいらっしゃいますが(都市伝説みたいなもの)、実際はポンプで一定に加圧されていますので、基本的には水圧に問題はありません。ただし、不具合もあるでしょうから、念のために契約前にシャワーの水圧は確認した方が無難です。

*シャワーの水圧が低い場合には、減水部品が配水管内内に設置されていることがほとんどです。

はしご車も届かない高層階は、火災などの災害時の避難路も確認しておく必要があることを実感しました。
火災や諸々を考慮に入れて、次の契約更新時には、別のコンドミニアムの7階に引っ越しました。

築浅物件でも油断は大敵

新居チェックサービス(一部地区を除き100ドルから)

弊社社員が伺い、ご一緒に新居チェックを行います。

ご入居後に何か不安なこと・気になることがございましたら、新居チェックサービス時におたずねください。

ご入居後、定められた期間(通常1ヶ月 契約書による)に不具合をオーナーさんサイドに報告して、きちんとしておけばストレスも少なく生活可能です。また、ご退去時の無駄なトラブルも避けられます。

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