シンガポールで網戸の設置は必要か?設置において気をつける点。

弊社はシンガポールの網戸製造・設置メーカー(ピースオン社)の取次業務を始めて、約20年になります。
多くの方々が弊社の取次にて、網戸設置を行ってきました。

今回は網戸設置について、お話ししようと思います。

網戸設置の理由

そもそもシンガポールで網戸設置をする大きな理由は、デング熱を媒体するネッタイシマカの侵入を防ぐためのものです。
デング熱に感染しないためには、蚊に刺されないことにつきます。

外出時にも気をつけるべきですが、在宅中も低層階にお住いの方は、用心しなければなりません。

ご自宅に網戸は必要か?

ポイントは、お住まいが何階にあるか?です。

実は蚊はあまり高くは飛ぶことができません。

エレベーターに乗ってあがってくるなどの、例外はあるものの、飛べても3階が限度とされているようです。
私の実体験としては、シンガポールのコンドミニアムにおいて、外からの蚊の侵入を見たのは、2階までです。
*2階での作業にて、開いた窓から入ってくる蚊に刺されて、悩まされたことがあります。

高層建築の多いシンガポールに網戸が普及していない理由は、ここにあるのではないか?と思われます。

勿論のこと、弊社のお客様の中には、高層階ではあるものの、すべての虫の侵入を防ぎたいために設置された方々もいらっしゃいます。

網戸設置において、気をつけること

シンガポールに住む日本人ご家族は、賃貸物件に住む方が大多数だと思います。

網戸設置する場合には、取り外しができない、取り外ししようとすると窓枠やその周辺に目に見える傷がつくということを理解する必要があります。
DIYで設置されている方もいますが、同様に窓枠につけるマグネットを貼り付ける両面テープの跡(窓枠の変色)が残ることもあります。*DIYセットで使用する両面テープなどは弱いものですので、跡が残らないものもあるようですが、その区別は不可能。

賃貸物件にお住まいの方は、退去時に多額の弁償金を請求されないようにご注意ください。

網戸業者の設置は外れないようにつけるが基本

マグネットは窓枠側と網戸側の双方にマグネットをシリコン等を使い、取れないようにがっちりと接着します。
双方のマグネットを合わせることで、網戸装着。
バルコニーに出る箇所に設置するスライド式の網戸は、床などにレールを接着剤で貼り付けます。

そのために、弊社の取次においては、取り外ししない旨が設置の条件です。

退去時にそのままでおいて行くことのオーナーさんとの確認は、文面などで確実にしておくことをお勧めいたします。
*過去にオーナーさんに口頭確認していたにも関わらず、先方が忘れていて、取り外しを求められた方がおり、困られていました。

弊社はオーナーさんとご依頼者の方の間に立っての交渉や取り外し業務はお受けしておりませんので、ご注意ください。

過去には「傷がついてもかまわないので取り外しして欲しい」という依頼があり、取り外しをしたことがあります。
スライド式の網戸も含めて、複数設置していたこともあり、2人で4〜5時間の作業でした。

傷ついた床(この方はバルコニーに出る場所にも、床にレールをつける大きなスライド式の網戸設置)や窓枠(マグネット式)を見て、さすがにこれは取り外ししてはいけないと思ったものです。窓枠についたシリコンは、切り取ろうとすると窓枠のコーティングが剥がれるなど、悲惨なものでした。

それ以降、どのような条件や理由であれ、取り外しの作業をお受けするのはやめました。

また、弊社取次でない方から「業者から設置時に取り外し簡単だと言われたが、取り外す段階になって”できない”と言われて困っているなんとかならないか?」と相談されたこともあります。
この時は「オーナーさんが外せと言うのであれば、弁償を覚悟で外すしかないが、できれば”傷がついても弁償しない”の条件で、お金を払ってオーナーさんのアレンジで取り外してもらうこと。オーナーさんも外すと言ってもそのままにしておく可能性もあるので、それのほうが弁償金額よりも安いのでは?」とアドバイス。

網戸取り付け業者から、取り外し可能と言われても鵜呑みにしないこと、も大事です。

上記ご参考になりましたら、幸いです。


価格の目安は下記になりますが、原材料の値上げが続いているようです。
価格詳細は、実際の現地見積もりにて最終確認してください。

網戸 | シンガポール快適生活提案会社「ピテカン」 (pithecan.com.sg)