コンドミニアムの水圧について

「コンドミニアムの水圧が弱い、何とかならないか?」というご相談が、定期的にございます。

現在のシンガポールのコンドミニアムでは、高層階でも加圧しているために、水圧が弱いということは基本的にないはずです。

となると原因は何か?ということになります。

今まであった事例をもとにその原因を考えてみます。

 

止水栓を全開にしていない

水道工事においては、通常は止水栓(Small Ball ValveもしくはMini Ball Valveと呼ばれるもの)を配水管につけますが(時々設置されていないコンドミニアムもあります)、キッチンや洗面台では、その止水栓を結構閉めて使用しているケースがあります。

前の住人が、水が飛び散るのを嫌がり行ったことだと思いますが、そのままになっているケースです。

慎重に止水栓を全開してみましょう。

止水栓は経年劣化すると、レバー部分がなかなか動かないこともあります。
力任せにレバーを動かそうとして、折ってしまった人もいますので、ご注意ください。

また、止水栓のレバーを動かして、水漏れする時には、止水栓の取り替え時期です(新品でも初期不良ありー何故かシンガポールではレバー部分が銀色の商品に不良品が多いです)。

上記のような灰色のレバーのものは、初期不良も少ないようです。

減水部品が入っている

近年のシンガポールでは、シャワーや蛇口に様々な種類の減水部品が組み込まれていることあります。

この減水部品を外してみましょう。

減水部品は、蛇口のフィルター部分にあるもの・配水管との継ぎ目にあるものなど、その形状もまちまちです。

過去の弊社の事例では、洗濯機の稼働にエラーが出て、動かないケースがありました。
調べてみたところ、蛇口部分に減水部品が組みこまれていたのが原因でした。
*この場合には、元栓を閉めて、蛇口を取り外して中の減水部品を外して取り付け、元栓を開ける作業が必要でした。

シャワーでは、水圧が低いのみならず、ウォーターハンマー現象も起きているお家もありました(減水部品を外して、問題解消)。

上記の蛇口は、白いキャップがあるところに、減水部品がありました。

蛇口にゴミが詰まっている

シンガポールの水道水は飲料に適していますが、そもそも配水管自体は洗浄されて設置されてはいません。
工事現場にもそのまま置かれている配水管の中には、小さな砂利やゴミが残っています。

配水管の材質によっては、腐食もします。

貯水タンクの中の小さなゴミも、流れ落ちても来るでしょう。

過去の事例では、蛇口を分解して、中に詰まった小さな砂利を取り除いたこともあります(その後カートリッジ取り替え)。
カートリッジについては、ブランド品は一般品とサイズが微妙に違うため、修理は意外にお金がかかります。

ユニット全体の水圧が低い場合

エレベーターホールの元栓が全開になっていない可能性があります。

エレベーターホールのWaterのドアを開けて、自分のユニット番号をチェックしてみましょう。
水道メーターを中心に、元栓用の止水栓が2つついていますが、基本的に住人が開け閉めするのはメーターから先の自分のお家に繋がっている方の止水栓です(ただしこの時の全開かのチェックは双方)。

そちらをチェックしてみましょう。

エレベーターホールの元栓です。

 

以上、ご参考になりましたら、幸いです。


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