HDBフラットにおけるバスルームでの感電について

2020年に起きたジュロンでの感電死のニュースを読まれた方もいらっしゃると思います。

詳細(CNA 2022年6月3日記事)

Electrocution deaths of Jurong family: Coroner rules misadventure, cautions water heaters should be installed properly – CNA (channelnewsasia.com)

シンガポールでは珍しいケースですが、時々バスルームでの感電死事故が起きます。

ひじょうに痛ましい事故です。

私自身は2013年にマレーシアで起きた、日本人ご夫婦の感電事故を思い出しました。

HDBにある瞬間湯沸かし器タイプに注意

要チェックは、HDBの壁掛け瞬間湯沸かし器タイプのシャワーヒーターです。

延長コードなど使用せずに、ELCB・RCCB(漏電遮断器)のついたブレーカーに接続すること。

シンガポールでも建物の施工時期によっては、ELCB・RCCBの取り付けがされていない物件もあるようです。

また、残念ながら配線の逆付けも見られます(工事ミス)。実際ウォシュレット設置時に、電気配線の初期工事ミスを見つけたこともあります。

プロの施工業者に設置してもらうことをお勧めいたします。

これが大事です。

HDBフラットにお住いの方は、設置されているものの安全をご確認ください。

コンドミニアムには、このタイプのヒーターはついていません(メイドさんのシャワールームなどに、後付け設置しているのを見たことはあります)ので、多くの日本人の方々は安心してよいと思います。

*コンドミニアムの電気ヒーターは、屋根裏に設置するタンクタイプのため


こちらはHDBフラットの分電盤。TESTスイッチがついている青い色のブレーカーが、ELCBです。

バスルームで延長コードは使わないこと

しかしながら、時々部屋から繋いだ延長コードをバスルームに持ち込んで使用している人を見かけます。

危険ですので、気をつけましょう。

また、ドライヤーを使うのはバスルームの外にしましょう(備え付けのプラスチック製のドライヤーは別)。

RCCB(漏電遮断器)が電気を遮断する短い間に、電気ショックを受ける可能性はあります。

余談ですが、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、延長コード(2つの差し込み口に変換するもの)、変圧器の置き場所は、お子さんの手の届かないところにすることをお勧めいたします。誤って導電性のものを、差し込むと危険なため。下記も合わせてご参考ください。

コンセントの差し込み口の注意点 | シンガポール快適生活提案会社「ピテカン」 (pithecan.com.sg)

 

シャワールーム内で誰かが倒れている場合

水回りでの感電はひじょうに危険です。

2次被害防止のため(上記マレーシアの事故は2次被害があったようです)、慌てて触ってはいけません。

念のために、まずは電気が切れているか?ブレーカーを確認します。

万が一の場合には、電気を遮断を確認して、手当という具合にご注意ください。

 

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