綺麗に取り外しできるの?マグネットタイプの網戸

先日、網戸について書きましたら、さっそくご質問を受けましたので、追記させていただきます。

ご一読いただければ、取り外し不可の理由もおわかりになろうかと思います。

マグネットならば、綺麗に取れるのでは?

マグネットならば取り外し可能では?何故取れないのですか?との質問が届きました。

問い合わせで毎回いただく内容でもあるのですが、網戸の網の方は取り外しできますが、窓枠の方が取れないというのが答えです。

どういうこと?と思う方も多いことでしょう。

理由は、マグネット(磁石)が直接に窓枠にくっつくかないということ。

そうするとどうやって???

窓枠に網戸がつく仕組み

1-窓枠(枠の内側を囲むように四角状態)にマグネットの板をシリコンなどの接着剤で貼ります。

2-上記窓枠のマグネットに合わさるように、網(ネット)側の縁に(四角の形に)もう1つマグネットの板を貼ります。

こうして、双方の四角に囲むようにつけられたマグネット同士(1の窓枠のマグネットと2の網側のマグネット)がくっつくことで、網戸が窓枠に固定できます。

先にも書きましたように、2の網は簡単に取り外し可能です。
しかしながら、1の段階で窓枠に貼り付けたマグネットはガッチリと窓枠についています。
これを取るには、シリコンを切って剥がします。

タイルなどのシリコンが綺麗に剥げる素材と異なり、綺麗に着色されコーティングした窓枠からシリコンを剥がすと、シリコンが貼られた箇所にくっきりと跡が残ります。
それはシリコンがうまく取れないからです。
これを綺麗に取ろうと切り取ろうとすると、今度は窓枠に傷がつきます。

ちなみに両面テープだったら?

ちなみに、DIYのセットは両面テープでマグネットを窓枠に貼るようですが、これもテープの跡がくっきり残ることもあるので注意が必要です(実際にとあるお家のバスルームの窓で、目にしたことがあります)。

2年間同じ箇所にテープを貼っているとどうなるか・・・・・・。
わかりやすいのは、劣化したセロテープの跡が、貼った箇所に残ることをイメージしてください。

私が目にした両面テープの跡は、見事にそうなっていました。

 

マグネット式の網戸も綺麗に取れません、とはこういうことです。

賃貸物件にお住まいの方は、くれぐれも退去時に多額の弁償金を請求されないように、ご注意ください。

弊社がすべてのお問い合わせについて、ご自宅ですか?賃貸ですか?賃貸であれば、きちんとオーナーさんサイドに設置・取り外ししないの確認は行っていますか?と聞く理由は、過去の経験によるものです。

もし、すべて綺麗に取れると言い切れる業者がいましたら、退去時に窓枠修理の弁償になった時にはその金額をすべて負担する旨の書面でも貰っておいたら如何でしょうか?
綺麗に取れるのであれば、網戸を売るためにも、何の迷いもなくサインするでしょう。

「取れると言われてつけたけれども、取れない。困っているので、何とかならないか?」というご相談が弊社にあれば、「元の業者にご依頼ください。弊社では取れないですよ。そういう商品ですから、オーナーさんと交渉するしかないでしょう」と伝えるしかありません。

どうしても取らないといけない方には、傷がつくものの、最善と思われる取り方をご説明いたします。
ご相談は、有料のビデオコールご相談をご利用ください。

前回の記事は下記↓

シンガポールで網戸の設置は必要か?設置において気をつける点。

お住まいトラブル ご相談サービス(有料) | シンガポール快適生活提案会社「ピテカン」 (pithecan.com.sg)