賃貸のコンドミニアム選びは慎重に事前チェック
シンガポールでは、日本人の方々の多くが、コンドミニアムを借りてお住いです。
弊社も今まで複数のトラブルご相談を受けておりますが、その中では致命的な不具合も目にしてきました。
入居時から一定期間はオーナーさん負担で補修するとなっているのが、不具合に関する契約の基本ですが、オーナーさんによっては補修を拒否する方もいらっしゃいます。また、日本人との感覚の違いにより、不具合でないと反論されることもあります。
よって、賃貸契約をする前に、注意する点をあらかじめ念頭に入れて、下見をする必要があります。
下記は、そのポイントを箇条書きにしました。
ご参考になれば、幸いです。
ユニット内
- 変色・異臭などはないか?・・・・・・壁や天井の変色、キッチンやバスルームの異臭はないか?ご確認ください。水漏れや下水漏れの可能性があります。
- キッチンのシンク下・・・・・・異臭がないか?異臭がある場合には、多くの原因は水漏れによるカビの発生です。軽度の場合には、補修可能ですが、カビの繁殖が進んでいる場合には、大きな工事が必要であり、オーナーさんによっては補修を拒否する方もいらっしゃいます。
- バスルームの洗面台の下・・・・・・これもキッチンのシンク下同様です。ただし、キッチンほどのトラブルは少ないようです。
- 床石・タイルやフロアーのフローリングの木材に、傷みがないか?退去時にもめる原因のひとつは、この破損です。木材の場合には、床板が浮いていることもあります。
- ドアの建付け・・・・・・ドアを開け閉めした時に、異音がしたり、つっかかる感じがしたりしたら、ドア自体がずれています。たいていは入居後の補修で修理可能ですが、要確認です。
- エアコン・・・・・・エアコン使用の頻度はかなりのものです。壁掛けタイプが望ましいと考えます。天井に埋め込みタイプの場合、不具合が生じた場合には修理までに長い時間がかかることもあります。
- ダストシュート・・・・・・ダストシュートの位置に注目。小さなゴキブリが入ってくるのが、このダストシュートです。
特に臭いに関しては、明確な理由が判別不可能の場合があります。個々人によってその臭いの感じ方が異なるのもその理由です。ご注意ください。
周辺環境
- ご近所さん・・・・・・ドアの外にごちゃごちゃと物が置いているご近所さんがいないこと。特に玄関ドアが近いユニットに注目。
- 空地・・・・・・すぐ近くに空地がある場合には、建設工事が始まる可能性があります。騒音と埃は想像を超えるものです。
- 騒音・・・・・・お昼には気が付かない騒音が夜に響く場所があります。できましたら、最終結論を出す前に、夜に近所に行って確認。
入居前にひと手間かけることで、入居後にストレスを感じずにお住い可能です。
ご参考になれば、幸いです。