電気配線を自分で触るときの注意

一般の人が電気配線を触るとしたら、差し込み口やスイッチの不具合による取替えくらいでしょうか?

すべては「感電しないこと」これにつきます。

(注意)電気は水道と異なり感電の可能性もありますので、あくまでも自己責任でお願いします(記事を読んでの事故に関しては、弊社は一切の責任を負いません)。

電気配線(基本は3つ)

シンガポールの家庭で使う電圧は230ボルト50ヘルツ、電気配線は3つあります。

  • L ライブ 茶色・・・・・・非接地側 電位差が生じるので、触ると感電する危険がある。
  • N ニュートラル 青・・・・・・接地側
  • E アース 緑

○古い配線は、色が違います。

○新しいコンドミニアムでも、施工業者が違う色の電気配線を使用している現場を実際に数軒見たことがあります。まさに「見えないところは手を抜く」という、施工です。

この場合は、Lは黄色と赤、Nは黒、E黄色と緑の混じった被膜

差し込み口を外すと、各電気配線が所定の箇所に繋がれています(上記写真は差込パネルを外した状態)。

シンガポールで時々見かける、見落とされている工事の不具合は、LとNの逆づけです。

  • これでも電気製品は稼働します。
    ただし、差込に内蔵されているヒューズは何の役にもたちません。
    また、オーディオ類に関しては、敏感な方にはわかるように音質がよくありません。
    なお、家電の故障が起こりやすいようです(よく家電が壊れるので調べたら、逆付けだったと話を聞いたことがあります)。
  • 過去には数回このような逆づけと遭遇しました。

残念ながら、実際にはワーカーに丸投げ(責任者によるチェックもなく)で、その程度の工事も行われているのが現実です。

検電ドライバー使用

ご自身で電気配線を触る時は、念のために該当ブレーカーを切っておくだけでなく、検電ドライバーを使用しましょう。

ちょっとした修繕をご自身で!⑪検電ドライバー

私個人は、シンガポールでの感電は経験はありませんが、見聞きしたところによると、漏電防止装置が電気を遮断するわずかの瞬間に受ける電気ショックは「痛い」とのこと。

場合によっては重篤な怪我となることもありますので注意が必要です。
ちなみに、天井の電気配線に触って、梯子から落ちた業者もいるそうです。

余談ですが、時々アースが接続されていない電気ヒーターなども目にします。電気配線以外に、アースがついていることには意味があります。間違いなくきちんと設置されることをお勧めいたします。


以下はご興味のある方はどうぞ(記載ミスがありましたら、ご指摘ください)。

感電のダメージは流れる電流とその時間

10mA 耐えきれないほどビリビリ
20mA 筋肉の硬直が激しく、呼吸も困難な状態。引き続き流れたら死
50mA 短期間でも生命が相当危険な状態
100mA 致命的な障害

シンガポールの分電盤には、漏電ブレーカーが取り付けられています。施工に問題なければ、漏電時にブレーカー(テストボタンがついているブレーカー)が落ちますので、基本的には安心。

  • ブレーカーが落ちた時には、濡れた手では分電盤を触らないこと。
  • どのブレーカーが落ちたか?写真を撮っておくこと(ブレーカーの種類がわかる方は必要ないかも知れません)。
  • 各サーキットブレーカーをONしていく段階で、再びブレーカーが落ちた場合には、そのブレーカー接続先に漏電があります。そのままOFFにして修理業者に依頼すること。

電流(A)=電圧(V)÷抵抗(Ω)

シンガポールの電圧は日本の電圧と比べても高圧ですので、同じ抵抗値でもより多くの電流が流れます。

抵抗は人体になりますが、濡れていると抵抗値が下がり、多くの電気が流れやすくなります。

感電に関しては、一般財団法人 九州電気保管協会のウェブにわかりやすい記載があります。

感電 | 一般財団法人 九州電気保安協会 (kyushu-qdh.jp)

*因みに、シンガポールの分電盤につけられている漏電ブレーカー(RCCB)は、通常30mAのものです。

 

電気配線関係は、専門家のアレンジが必要な場合があり、その場合には費用は下記記載の価格の2倍となります。

お住まいトラブル ご相談サービス(有料) | シンガポール快適生活提案会社「ピテカン」 (pithecan.com.sg)